「食べるってセクシー」この響きだけで、心からきゅんっとする。
そんなときめきを裏切らない1冊。それがこのかよちんの新刊。
ページをめくるごとに、ためいきが漏れる。そのためいきは、決してエロティックな事だけではなくて、なんというか・・・命が歓喜する。そんな感覚だった
食べる事も、大切な人とふれあう事も、そこには命という「存在そのもの」を大事にする。
そんな根があるのだと、改めて知らしてくれる本だった。
これは・・・かよちんにしか出来ないチャレンジであろう。
そうして、かよちんだからこそ、為し得たチャレンジであろう。そう想う。
ここに描かれた思いは、綺麗なレシピで現実化されていく。
このレシピを再現すれば、もう「濡れる」・・・そうならざるをえないのではないか？
そんな期待を膨らませた余韻に浸りつつ・・・レシピを再現してみようと
心に決めたわたしが居るのだ。

「食べることは生きること。生きることは人とつながること。人とつながることは性愛。」

著者かよちんがこの本で伝えたいメッセージは、なんとシンプルで、しかしながら、なんと多くの人が抑え込んでいることか、と感じる。
今の日本ではまだまだ自分の色気や性に対する欲望を素直に表現するのは「はしたない」とか「いやらしい」とか思われる現実はまだまだあるのではないだろうか。

しかし、この本は、本当にシンプルに、優しく、「もっと欲に素直になっていいのだ」ということを爽やかに伝えてくれている。

この本を通してわたしが最初に思い出したのは、自分自身の若かりし頃、高校生時代の初デート。その時、初めて彼とランチを食べた時に、男性の前で食べることをうれしいながらも、とても照れくさく、恥ずかしいと感じていた自分を思い出したのだ。大人になって、思い返してみれば、あれが自分の中の「色気」を見つけてしまった瞬間なのだと思う。

この一冊は、そんな性を意識し始めた頃の不安定だけど、みずみずしい感性に戻してくれる。女性である事の素晴らしさを思い出させてくれるのだ。

著者の提唱する「ナチュラルセクシー」とは、私の中のそういった感覚に近い。そのみずみずしく自然な感覚を「料理」と共に伝えられるのは日本中、いや世界中探しても、かよちんしかいないだろう。そういった意味においてはとても貴重な一冊だ。

料理に興味がある方はもちろんのこと、もし、女性であることに自信が持てない、もっと自分らしく女性としての幸せを感じたい、そう生きたいと思っているあなたにもぜひ読んで、五感で感じていただきたい一冊だ。

もしかしたら明日から選ぶ服の色が変わったりするかもしれない。そして食べるたびに自分の中の女性が喜ぶのを感じるだろう。

かよちん、世の中の女性にとっての素晴らしいバイブルをありがとう。

かよさんの本には、みんながどうしたら幸せになれるか！というシンプルな答えがいっぱい詰まっていると思います。ご飯をつくること！食べること！眠りにつくこと！そしてセックスを笑顔で楽しんでいるのだろうか。パートナーと一緒に過ごすひと時、ハッピーな気持ちを味わえているのかしら。毎日の生活の中で忙しさに追われていないかしら。もっとも大切な二人のセンシュアルなつながりを気持ちよく、心地よく味わえたならもっと女性はピカピカに輝いていくはず。そして、もっと周りの人たちに心優しくあれるはず。かよさんはそんなシンプルで大切なテーマをよく理解しています。たくさんの女性たちに読んでいただきたい１冊です。